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整骨院でのリハビリには、脳トレが必須!

  • 執筆者の写真: 北畠整骨院 院長 魚谷
    北畠整骨院 院長 魚谷
  • 2020年1月12日
  • 読了時間: 4分

更新日:2020年3月19日


こんにちは!膝のお悩みならおまかせ!住吉区帝塚山の北畠整骨院院長 魚谷です! 整骨院でリハビリを行うにあたって最も重要なことがあります。患者さんの身体を治療するだけでなく、同時並行に、脳トレを行わなければならない点です。 本来、リハビリテーションの言葉の意味は、re-という接頭辞と、ラテン語habilitare(適合させる)という言葉からできています。したがって、本来の意味は、復職、復権、名誉回復という訳語となります。第一次世界大戦の傷痍軍人に対して、身体機能の回復や社会復帰のための訓練が行われ、リハビリテーションという言葉が使われるようになりました。 リハビリテーションにおいての肝要は、機能回復のため、運動をとりやすい身体にすることと、そして同時並行に運動技能を脳にどう記憶させるかが問題となります。 記憶には、とりあえず覚えておけるけど長続きしない「短期記憶」と、覚え込むのに時間はかかるけど忘れにくい「長期記憶」があります。体で覚える「運動の記憶」にも、短期と長期があります。 日々のリハビリは「短期記憶」をつくるもので、毎日繰り返すうちに「長期記憶」として身体が覚えるということです。 「運動の短期記憶」は後頭部にある小脳という場所にまず蓄えられます。 小脳の表面(小脳皮質)のプルキンエ細胞と呼ばれる細胞です。 この短期記憶はしばらくすると、別の場所に転送されて「運動の長期記憶」となります。引っ越し先となる長期記憶の保管庫は、小脳の中心にある小脳核、または延髄の前庭核と呼ばれる場所です。長期記憶に収められると、いわば「体で覚えた」状態になります。いったん覚えてしまえば、例えば、しばらく自転車に乗っていなくても、少し練習すれば、こぎ方を思い出します。 最近の研究では、短期記憶のうち、長期記憶の保管庫に転送されるのは、大まかな情報だけだということが分かっています。長期記憶の容量も限られていますから、脳は仕分けを行い、「必要」と判断された情報だけが、大脳皮質に送られて長期保管されるのです。 長期記憶の容量も限られていますから、脳は仕分けを行い、「必要」と判断された情報だけが、大脳皮質に送られて長期保管されるのです。この仕分け作業をつかさどっているのが脳の「海馬」という場所です。 長期に保管されるのは、記憶の概要だけ。完全なものではないです。長期記憶を思い出して使う際には、短期の記憶がその都度、付け足され完全な記憶に復元するらしいのです。自転車にちょっと乗ったりピアノの鍵盤に少し触れたり、少し練習するうちに、体が記憶を取り戻すわけです。 無意識な記憶の保存期間は1カ月程度といわれています。最低でも1カ月以内に復習するようにしましょう。また、復習のポイントとして覚えておきたいのが、情報を暗記する「インプット」だけではなく、覚えた内容をテストなどで確かめる「アウトプット」も大事だということです。 情報の入力と出力では、脳は圧倒的に「アウトプット」を重要視します。「この情報はこんなに使われるのか。ならば覚えなければ」と海馬は判断するのです。

リハビリテーションにおいては、短期記憶のアウトプットが非常に重要です。 身体に痛みが出るというのは、長期記憶の部分で、間違った情報が脳に送られインプットされていることが上げられます。先入観や本やテレビ番組、様々な医療関係の情報が溢れてており、簡単に入手できます。そこで本来、正しい、姿勢や歩行を、自分自身が全く気が付かないうちに記憶させ長期記憶として貯蔵してしまいます。 》正しい姿勢 についてのブログはこちら 》正しい歩き方 についてのブログはこちら 「自分自身が、自分のことを一番知っている」というのは、ある一面においては正しいこともあるが、ある一面ではまったくといっていいほどあてはまらないです。 リハビリでは、この長期記憶を改めるために、短期記憶のインプットをしなければならないのです。自分自身に身についた、本人が気が付いていない癖や誤った情報を術者に、指摘を受け、正しい情報や動作を、新しい運動として、認識しつつインプットしアップデートします。 巷でよく見受けられるのは、早い動作で、すでに覚えている動作を、機械的に反射的に即物的に行っているリハビリです。上記のように長期記憶として保存されている動作を、何度しようが「反復運動」になるだけで、十全のリハビリ効果を生まない。やらないよりはマシですが。。。 あくまでも、ゆっくり確実な動作の繰り返しをし、新たな動作を獲得するつもりで脳に短期記憶をインプットし、同時に動作でアウトプットしなければ、正しく効率的な運動動作を身に付けることはできません。 簡単にいえば、脳を使い常に考えながら動作を行うということです。 自身の問題点は、自身では認識できないことが多いです。みんなにすべてに当てはまる答えもない。個別の問題です。それの問題を、はっきりとひとつひとつ指摘できる術者が必要となります。 時間をかけ考えながら正しい動作をすることによって、権利を復権する、正しい動作を取り戻す医学的な本来の意味のリハビリテーションがはじめて確立します。 では、今日はこのあたりで!姿勢を変えて、カラダを楽にしよう!!

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